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吉田内科クリニック循環器科

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院長コラムDoctor's voice

受験勉強が引き起こす「受験ストレス」と過敏性腸症候群

  • 2019.1.20

皆さんこんにちは。

きょうは最近来院されることが多くなったなと感じる受験ストレスを抱え体調不良を訴えるお子さんのことに少しふれて書きたいと思います。

親御さんに連れられてとくに胃腸不良、蠕動運動がうまくゆかず腸内に大量のガスを発生させ痛みを訴えて来られる方が多いのです。

ストレス性の胃炎や下痢、下痢も自律神経に関係する*過敏性腸症候群だったりもします。子供でもなります。

簡単に書きましたが内科的に症状が出ているので来院されますが、これらの原因はストレスです。私は先ず何か子供さんに生活環境は変わってないかとか、学校の様子や勉強は?と問診します。すると上がってくるのは受験なのですね。

人の3大ストレスと言われているのは

① 引っ越し

② 転職 就職 離職

③ 離婚

続いてここに「受験」も加えていいと思います。今のこの時期は入試までのラストスパート、とても忙しい毎日を送っているのではないでしょうか。症状を抱えながらも周りから後もう少しだからがんばれとか声を掛けられ、真面目なお子さんほど期待に応えようとか、気合で乗り切ろうなど無理をしてしまいます。受験から解放されストレスから解放されたら治るケースが大半です。要はストレスの原因が取り除かれれば快方にむかうのです。が、ごくまれにその症状がクセになることもあります。


それではどのようなプロセスを経て受験期のストレスは悪化してしまうのでしょうか。

少し理解を深めてみましょう。

多くの子供たちは受験勉強において不安や不満の気持ちを抱いているものです。

心で不安を感じると脳の扁桃体(へんとうたい)が過剰に活動し、脳が次第に疲弊していきます。脳が疲弊することで精神が不安定になり、また、精神が不安定になると、脳の不適切な活動が繰り返され、ますます脳が混乱、疲れてきます。こうした悪循環のスパイラルに陥ってしまうことが多いのです。そしてこの状態が続いてしまうと、心身ともに子供のコンディションが悪くなってしまいます。自律神経を狂わせてしまう事にもなるので要注意です。


でも受験をやめる訳にはいきませんよね。では上記の症状がでたら何ができるかですが、

勿論クリニックではその症状にあったお薬を処方します。ですが周りの方や親御さんの「手当て」と「知恵」が一番の薬なのではないかとおもいます。親御さんが子供の夜食(夕食)など消化の良いものに切り替える。入浴の際にお腹のまわりを時計回りに軽くマッサージをする。腹部膨満でガスが溜まってもやさしく骨盤裏や腹部を温め軽くマッサージをすることは効果的です。下腹部の鋭い痛みや続く下痢など、明らかにこれはおかしいなと思われたら早めの受診をおすすめします。

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